【アジア競技大会】eスポーツで日本が優勝!正式種目にも採用?

2019年4月26日 更新 eスポーツ
【アジア競技大会】eスポーツで日本が優勝!正式種目にも採用?
アジア競技大会のデモンストレーション競技として採用されたeスポーツ。現在のeスポーツ競技人口は1億人を越えるといわれます。そしてアジア競技大会がきっかけで、eスポーツがオリンピック競技になるという話も。

ゲームでオリンピック。夢が広がるだけに大きく話題になりましたが、本当に実現するのかが気になるところ。

話題のeスポーツとアジア競技大会について詳しく紹介していきます。

アジア競技大会とeスポーツの関係

2018年8月に開催されたアジア競技大会

アジアオリンピック評議会(以下OCA)が4年に1度、開催するスポーツの祭典が「アジア競技大会」。

2018年のジャカルタ大会では、デモンストレーション競技としてeスポーツが採用されました。

世界に比べて、普及が遅れている日本のeスポーツ業界ですが、今回アジア競技大会で競技として採用されたことで、日本でもネットを中心に話題に。

eスポーツをアジア競技大会で採用するメリット

「どうしてeスポーツが国際的なスポーツの大会で?」と思う人もいるでしょう。

実はアジア競技大会や近年のオリンピックは、マーケティングとしていかに若者を取り込むかという点に注力しています。そこでeスポーツを種目として採用しようとする動きが出てきたわけです。

もちろん日本のeスポーツにおいても、メリットが見込める回答であることは間違いありません。

アジア競技大会でのeスポーツ個人種目

OCAが公表したeスポーツのタイトルは6種。そのうちの個人種目タイトル3つについて詳しく解説します。

スタークラフト2

『スタークラフト2』はマップ上に配置されている資源を集めながら、技術開発、施設建築を行いユニットを編成。そうして編成したユニットを率いて敵を攻め、壊滅・降伏させることが基本ルールです。

リアルタイムに進行するシステムを採用しており、プレイヤーは高度な戦略眼と、臨機応変な戦術を駆使することが求められます。

ハースストーン

『ハースストーン』は基本無料のオンラインカードゲームで、スマホやタブレットなど、様々なデバイスでプレイ可能です。お互いカード30枚のデッキを駆使して相手を倒す、シンプルなルール。

世界中に多くのプレイヤー(約7,000万人)がいるので、対戦相手を探すのにも事欠かないゲーム。世界大会クラスでは優勝者賞金10万ドル以上ということもザラで、若者を中心に人気を集め続けています。

クラッシュ・ロワイヤル

『クラッシュ・ロワイヤル』はフィンランドのゲーム会社が運営している、リアルタイムストラテジーのカードゲームです。プレイヤーは70種類以上あるカードの中から8枚選び、デッキを構築します。

自分のタワーを守りつつ、相手のタワーをより多く落とした方が勝利となります。2016年のリリース以来、人気は衰えを知りません。
OCAが公表したeスポーツのタイトル6種のうち、チーム種目タイトル3つについて詳しく解説します。

アジア競技大会でのeスポーツチーム種目

ウイニングイレブン

『ウイニングイレブン』は、日本のコナミが手がけた大ヒットシリーズ。2018は超リアルなグラフィックでも話題になりました。

実在する世界屈指のサッカー選手たちを操作し、実際のサッカーのルール通りに勝利を目指します。

多人数プレイも可能ですが、アジア競技大会では2名1チームで対戦しました。

リーグ・オブ・レジェンド

『リーグ・オブ・レジェンド』はMOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)型のオンライン対戦ゲームです。

個性的かつ、絶妙なパワーバランスで設計されたキャラクター達の中から1キャラ選び、5人チームを組んで対戦します。

自分達の拠点を守りつつ、対戦相手の拠点を破壊するというシンプルなルール。しかしゲーム中にキャラを育成しつつ、装備やアイテムを購入したりと進軍以外も重要な要素が多く、戦況を見つつ何を優先させるべきか考えなくてはいけません。

緻密なゲームシステム・バランスで多くのユーザーを魅了し、世界でトップランクの競技人口数を持つタイトルです。

アリーナ・オブ・ヴァラー

『アリーナ・オブ・ヴァラー』は、リーグ・オブ・レジェンドと同じくMOBA型5対5の対戦ゲームです。

幻想的な世界観、常に揺れ動く心理戦や、奥の深い戦略性などリーグ・オブ・レジェンドに引けを取りません。

特徴的なのはキャラクター。バットマンなどの有名キャラクターもプレイヤーキャラとして操作出来ます。

MOBAはPCゲームが多いですが、アリーナオブヴァラーはスマホとSwitchが対応機種なのも異彩を放っています。

手軽にプレイ出来るので、MOBA初心者にもおすすめのゲームです。

アジア競技大会の結果、優勝チームは?

日本の予選通過タイトル

日本、韓国、北朝鮮、台湾、中国、香港、マカオ、モンゴルの東アジア予選に挑んだ日本。

結果は『ウイニングイレブン』SOFIA選手とレバ選手、『ハースストーン』のTredsred選手が、見事本選出場となりました。

日本はウイニングイレブンで金メダル!

ジャカルタ・アジア競技大会で行われた「ウイニングイレブン」の決勝で、日本チームはイランを下して、見事優勝しました。

なお、「ハースストーン」のTredsred選手は初戦でミスを犯し、不本意な結果に。

日本人選手が見事優勝したことにより、多くのメディアで取り上げられeスポーツと「ウイニングイレブン」がさらにクローズアップされました。

これを機に、競技人口の増加も期待されています。

eスポーツがアジア競技大会の正式種目になる!?

正式種目濃厚のニュースが流れた

2017年4月OCAより、2022年の中国抗州にて開催されるアジア競技大会では、eスポーツが正式種目になる予定だと発表されました。

この話が現実となれば、これまで馴染みがなかった人もeスポーツに興味を持つことが予想されます。

業界自体が大きく盛り上がるのが確実なだけに、大きく話題となりました。

現在は不透明な状態

しかし2018年には上記のニュースに対し、黄色信号が灯ったと報道されました。

公式種目になるためには、国際的な競技団体が必要だとOCAが宣言したためです。

eスポーツはタイトル別に大会が開かれていることが多く、国際的な統一ルールや統一する機関を設けるのは難しい状況です。

加えて、FPSなど暴力や爆発、殺害が含まれるゲームがオリンピック競技として相応しいか、事業者の商業コンテンツを競技にするべきかなど様々な面で論議がされています。

eスポーツが一般化するまでの道のりには、まだまだ高いハードルがあるようです。

アジア競技大会以外にもeスポーツの大規模な大会がある!

アジア競技大会、オリンピックの正式種目に関しては不透明な状況が続いているeスポーツですが、海外では大手企業が続々とeスポーツのスポンサーとして集い、メジャースポーツ団体が専門チームを抱えているほど、一般的に普及しています。

また日本でもeスポーツの大規模な大会は続々と開催されています。

rage

「RAGE」は、CyberZとエイベックス・エンタテインメントが共同運営するeスポーツ大会です。
『ストリートファイター』『ウイニングイレブン』『Shadowverse』など国内で人気のタイトルで頂点を目指します。

プロリーグではなく一般からも予選を通過し、参加出来るので誰にも出場チャンスがあるのが魅力。

高額な賞金に加え、ウメハラ選手などのカリスマプレイヤーが参加していることで、日本でも知名度上昇中の大会です。

闘会議

「闘会議」はドワンゴが主催しているゲームイベントです。

闘会議2019では来場者数は8万人を越え、『大乱闘スマッシュブラザーズ』『スプラトゥーン』『パズドラ』などの国内で人気のゲームの大会を開催し、大きく注目を集めました。

日本でも賞金1億越えの大会が

日本主催のeスポーツ大会は、海外に比べて賞金が少ないというイメージを持たれがちですが、2018年12月、優勝賞金1億を越えるカードゲーム『Shadowverse』の大会を開催。

日本でも高額賞金大会が実施可能なのを証明し、SNSだけでなくニュースサイトでも数多く取り上げられました。

日本はアジア大会で金メダル!盛り上がり続けるeスポーツ

アジア大会で日本は『ウイニングイレブン』で見事金メダルを獲得しました。

eスポーツにおいては、日本は世界から遅れをとっていると言われていますが、アジア大会を機に、日本でもeスポーツの注目度がさらに上昇。

eスポーツのオリンピック正式種目採用は不透明な状況ですが、大規模大会が増え続けているeスポーツ業界が盛り上がりを見せていくのは間違いないでしょう。